益田の森と川 〜みんなの益田川を次世代に〜

2008年1月14日(月)号
坂折棚田石積み塾
<2007年11月24日・25日撮影>


黒鍬出稼ぎ石工が積んだ坂折棚田

昨年11月24日(土)、25日(日)の2日間、日本の棚田百選に認定されている恵那市中野方町の「坂折棚田」において<第2回坂折棚田石積み塾」が開催され参加した。06年11月の第1回石積み塾に続いて2回目の参加である。(第1回目の模様は益田の森の川過去トップベージにて紹介)

石には8つの顔(面)があること。左右交互に積む理想的な「谷積み」は一個の石を6個か7個で包み噛み合って斜めに圧力を分散すること。横目地を通す方法の「布積み」(横積み・レンガ積み)のことや根石と天端(てんば)の構造、天端の種類など石積みの伝統工法を説明しながらその積み方をサンプル的に披露した中野方町の石積み職人の柘植功さんと実践指導に当たった同じく地元の井戸史雄さん、鷲見達夫さんの三人の石積み名人の顔を眺めていると“いい汗をかいて暮らすことの大切さ”を考えさせられる。

それにしても坂折棚田は四季折々、いつ見ても癒される。知多郡内の黒鍬(くろくわ)と呼ばれた出稼ぎ石工集団によって積まれた石積みが残る坂折棚田は地中から息づいているのだ。

今回の塾生には10代後半から20代からの女性の参加があり彼女たちのきめ細かに石を噛み合わせていく行動に触れていると元気が湧いてきた。男性となると庭師さんや石工さん、電気工事屋さんなど現役のそれぞれの世界の職人が参加し、彼らから石に関わる暮らしを教えてもらうことができた。

やはり汗を流した後の食事は今回も美味しかった。地元のご婦人の手作りによる味ご飯や漬物の数々と汁物、絶品である。坂折棚田レストランを造りメニュー提供すれば喜んでもらえること間違いない。


晩秋の坂折棚田

伝統工法を説明する石積み職人 柘植功さん

中野方町の石積み職人たち

石積み職人たち

女性塾生のきめ細かな動き

石積み塾生たち

塾生たち

塾生たち


絶品!地元ご婦人の手作り料理

 

お知らせ
【「益田の川マップ」を発行しました】
「発行のあいさつ」 2005年10月

 歴史と文化が匂い未来に引き継ぐ益田の森と川の姿が表現できるような新しい感覚のマップをシリーズで作ることになりました。新しい感覚とはガイドブック的に至れり尽くせりの便利さを強調するのではなく、益田地区(下呂市内)に息づくあらゆるものを見つめ直し、あぶり出すような気持ちで楽しさを発見し、実際に触れてみようという姿勢です。

 【益田の川マップ】<シリーズ1>はくらしと水の風景〜棚田、つり橋そして味〜とタイトル設定し、まずは益田地区を流れる「川」と「谷」を浮かび上がらせました。まるで人体の血管のようです。この川と谷を流れる水のおかげで人も動植物も生かされ暮らしが成り立っています。

 そして水の流れと非常に関わり深い石積みの「棚田」と「つり橋」を紹介し、一部を写真で掲載しました。棚田もつり橋も古くから水を育み米づくりに大きな役割を果たし、今なお村の歴史をじっと語りかけいる気がしてなりません。人に気づかれもせず存在していますから名前さえ付いてないのが多く、川マップ会議で独自に命名しましたが、その命名の背景には人の生きる力が秘められています。

 それから川の恵みや益田らしさを独自な形で発信しようとしている商業系店舗として「味の店」、「釣具店」、「マス釣り場」、「養殖場」を少しばかりまとめてみました。

 また、益田の川マップづくりをしている途中、大正15年の益田川沿いの拠点となった集落と橋、流通と人の道を図絵にした「大正15年益田川名所図会」に出会いましたので、飾りの気持ちで掲載しました。現代と比較すると大正15年の豊かさがくみ取れます。

 益田の川マップに登場した場所へどうすれば早く楽して行けるかと思っても、道路はぼかしてありますし、JR線も記入されてないため迷うことでしょう。観光マップや釣りマップの一つとして見てしまうととても不親切なマップです。そもそも<益田>とは何県のどこの地域を指すのか首を傾げなければならないでしょうし、よく見れば下呂周辺のマップだと分かってくる程度です。益田とは旧益田郡(馬瀬村・小坂町・萩原町・下呂町・金山町)のエリアのことで、マップにおいて河川名「飛騨川」と表記してありますが、古来より益田地域は飛騨川を「益田川(ましたがわ)」と呼んでいます。

 私たちは一人一人が自分で知り得る情報と体験を書き込み、参加できるスタイルの「心のマップづくり」を目指しています。だからこの益田の川マップを手にした人からは<私ならばこれを盛り込みたい>という要望と情報を寄せていただけたらと思います。そのあなたの思いをお聞きしてシリーズ化していく考えです。

■発行者=益田の川マップ会議(下呂市の人々がメンバー)
http://www.mashitagawa.com/(益田の森と川を育む会)

■事務局=〒503−0864
大垣市南頬町(みなみのかわちょう1丁目45−10
長尾伴文(ながおともふみ)
Eメールnagao@maiyama.com
携帯090−8736−7318
※実家は下呂市金山町菅田桐洞

(訪問者数 016946)

代表:伊藤栄一
〒509-2502
岐阜県益田郡萩原町四美3170(現下呂市)
email:yamanji@mwe.biglobe.ne.jp

事務局:斉藤洋司
〒509-2206
岐阜県益田郡下呂町幸田1348-8(現下呂市)
email:saito@lilac.ocn.ne.jp

編集部:長尾伴文
〒503-0864
岐阜県大垣市南頬町1-45-10
<実家>岐阜県益田郡金山町菅田桐洞130(現下呂市)
email:nagao@maiyama.com


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