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湯屋の寒粥まつり
<2006年1月15日撮影>

 

大洞川を走る風に誘われて

冷たい大洞川を流れた風は丘に上がり
湯屋の街を舞い始めた。
家々の軒先にも道の真ん中にも雪の固まりが残っている。
空には青空が広がった。
風は陽射しを浴びながら「冨士神社」の白い鳥居をくぐった。
境内では青竹や切り株に火がつけられ<どんど焼き>の煙が立ち上がっている。
風は社殿にお参りの新しい風を吹き付けた。


湯屋の冨士神社

どんど焼き

 

鉱泉粥をいただく

それにしても境内の片隅に設営された煙突付の大釜の姿は映える。
一つの大釜では鉱泉で粥が炊かれている。
もう一つの大釜には甘酒が温められている。
エプロン姿のご婦人たちがそろり棒でかき混ぜていく。
柔らかに湯気がこぼれていく。
お盆に乗せられた茶碗が運ばれ、ご婦人から「どうぞ、お食べ下さい」と勧められた。
茶碗の粥は黄みがかっている。
そっと口に含むとやさしい塩加減が広がった。
1月15日の今日は冨士神社の「寒粥(かんがゆ)まつり」でもある。

「寒粥まつり」
毎年1月15日、湯屋温泉街(飛騨小坂)の冨士神社では「寒粥(かんがゆ)まつり」が行われる。村人は寒の間に日本一の炭酸泉で炊いた粥を食べ、無病息災を祈る。

 


甘酒を温めるご婦人


鉱泉粥をかき混ぜるご婦人


煙突付大釜で粥炊き準備するご婦人たち(左)、鉱泉粥をいただく参拝者(中央)、これぞ鉱泉粥(右)


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